何も咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ

目次

誰のことば?

 「何も咲かない冬の日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」

 大好きな言葉の一つです。

 この言葉は、2000年のシドニーオリンピック女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子さんが、高校時代の恩師から贈られた言葉として知られています。厳しい冬を乗り越えて、春には大きな花を咲かせる植物の姿を重ね合わせ、困難な状況でも諦めずに努力し続けることの大切さを教えてくれます。

 私も、自分が思うような成果を出せない時は、下を向かないように決して腐らないように、この言葉を思い出して前に進むように心がけています。

冬の静けさの中に..

 冬になると植物は成長を止め、一見何も生み出さないように見える季節です。しかし、これは地上から見たときの話。地下では着実に成長を続けています。ゆっくりでも深く根を伸ばして大地の養分を吸収することで、来たるべき春に向けて準備を進めています。これは私たち人間の人生にも当てはまるのではないでしょうか。

 困難な状況や大きな挫折を経験した時、私たちは焦ってすぐに結果を求めてしまいがちです。そして結果が出ないと自分はダメな人間だと腐っていく。しかし、こんな時こそ冬の植物のように、焦らずにじっくりと根を張ることが必要だと思います。上手くいかない時は、何をやっても上手くいかないような錯覚に襲われますが、努力は決して裏切りません。必ず成長に結びついています。

「根を伸ばす」ということ

 「下へ下へ根を伸ばす」というフレーズは、単に努力を続けるという意味に留まりません。自分自身を掘り下げて、自己成長を促すことの意味にも繋がります。植物で言えば、下へ下へと根を深く伸ばすことで、強風などの外的要因に耐えることができるようになります。同様に私たちも、知識や体力、そして精神力を身につけ、困難な状況に打ち勝つための基礎力を養う期間であるべきです。

 また、「根を伸ばす」を自分の可能性を広げる意味に取ることもできます。新しい知識を得たり、新たなことに挑戦したりすることで、私たちは成長し、より豊かな生活を送るきっかけにもなります。現代社会は恐ろしく変化が早く、また不確定要素が多い時代です。そんな時代だからこそ、私たちは常にアンテナを張り、常に新しい知識やスキルを身につけ、変化に柔軟に対応していかなければなりません。

 上手くいかない時には悲観することなく、自己成長のための勉強や新しい人間関係の構築、そして何よりも自身の心の安定を図るなど、将来の飛躍に向けた準備をしていきましょう。

まとめ

 人間は生きていく中で、困難な状況や何をやっても上手くいかない状況に必ず直面します。 そんな「何も咲かない冬の日」には、雪解け後の春に大きく飛躍するための大切な大切な期間であると考えてはいかがでしょうか? 次のポイントが飛躍のきっかけになればと思います。

●焦らずにじっくりと準備を行う

植物が厳しい冬の間でも少しずつ大地に根を張るように、決して焦ることなく、じっくりと準備を進めていきましょう。

●基礎を固める

知識やスキルを身につけるなど基礎を固めて、春が来たら大きく飛躍するための足掛かりにしましょう。

●周囲と新たな関係を構築する

今まで接触しなかった人とも積極的に会話をしてみてはいかがでしょうか。新たな人間関係が構築され、自身の心の安定にも繋がっていきます。

●困難な状況を成長の機会と前向きに捉える

一回り大きな人間になるために困難な状況が与えられていると前向きに捉えてみてはどうでしょうか。精神的にかなり楽になると思います。

 冬は必ず終わり、草花が大きく成長する春は必ず訪れます。困難な状況だからこそ、自分と向き合うことができる貴重な時間ができたと考えて前向きに生きていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

生まれも育ちも茨城県のおじさん。
趣味:心に響く言葉集め、筋トレ、バスケ観戦 etc..

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次