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“朝令暮改”をネガティブに捉えずに楽しもう!という話です。
朝令暮改とは
朝令暮改(ちょうれいぼかい)とは、朝に出した命令が夕方には変わってしまうこと。
方針や命令が二度三度と変わって定まらないことを意味します。
中国の歴史書「漢書」に由来する言葉だそうで、皇帝が定める法律が頻繁に変わるため、民が振り回され苦しんでいたところを家臣が戒めた批判的な表現のようです。
「さっきと言ってること違うじゃん」なんて苦い記憶が蘇る人も多いと思います。まさにそのことです。

朝令暮改は悪なのか?
現代社会は、目まぐるしく変化をしています。昨日までの常識が今日には通用しないなんてことも珍しくはありません。
時事問題もどんどん情報が更新されますし、スマホをはじめとした情報通信の変化のスピードに、おじさん世代はなかなか付いていけません。
そんな変化の激しい時代ですから、一つの考えに固執し続けることは決して得策とは言えません。
場当たり的な変更や周囲を混乱させる変更は慎むべきですが、状況に合わせて柔軟に考え方を変え、常に最善の方法を考える姿勢は、むしろ評価される時代なのかもしれません。
そして、「朝令暮改」を楽しむくらいの姿勢が現代人には求められているのではないでしょうか。
仕事でよくある朝令暮改
結構無茶な日程で上司からプレゼン資料の作成を命じられ、遅くまで残業して作成しました。何とか間に合って提出したところ、日程が延期になったとか、報告の場がなくなったとか聞かされる。
サラリーマンあるあるです。若い頃はブチギレして椅子の1つや2つは蹴飛ばしていたものです。
当時よく思っていたことは、上司はどんな気持ちで言っているんだ?ってこと。更に上の上司から言われて渋々言っているのか、仕事ってそんなものだからさ!って考えているのか。後者だったら腹立ちますよね。
でも私が付いた上司の多くは筋の通った説明をしてくれたし、別の場で報告の機会をくれました。
また上司と意見が食い違い、上司の意見で物事が進んでいった場合でも、その意見が高く評価され、なるほど確かにそうだよな!って納得することができました。
自分で思っているよりもずっと計算されていて、状況に合わせて朝令暮改が行われていると考えると、気が楽になるし、更に朝令暮改を楽しむことに繋がるのかもしれませんね。

家庭でよくある朝令暮改
家庭は朝令暮改の宝庫かもしれませんね。特に夫婦関係では喧嘩の”エサ”みたいなものです。
夜ごはんはお肉だよ!って奥さんから聞いていたのに、仕事から帰ってきたら魚だったり。お肉の気分で帰ってきたのになんだよ!ってプチ喧嘩が始まります。
なんで魚なの?って聞けば、大抵は「お肉が高かったから..」。そう言われてしまうと亭主は何も言えません。
稼ぎが悪くてすみません。値段を見なくてもお肉を変えるようにもっと頑張らなければ!と黙るだけ。よくある話です。
たまにの外食。回転寿司屋さんに向かっているのに、途中に美味しそうなパスタ屋さんがあると急遽変更してしまう。口がお寿司になっている家族からはブーイング。これは私の悪いクセです。優柔不断なんですよ。
こんな話はどこの家庭でも日常茶飯事の出来事なのかもしれません。
そんな朝令暮改でもお互いの気持ちを汲み取って、その時の状況に合わせて柔軟に計画変更をすることで、ストレスなく楽しく過ごすことができる。夫婦円満の秘訣なのかもしれませんね。

まとめ
私は筋トレを好んでやるのですが、あまり根を詰めないように気をつけています。
効率良く筋肉を付けるためには、毎日鍛える体の部位を変えながら、計画したメニューをきっちりとこなす必要があります。
ですが仕事もしていますし、他にやりたいこと/やるべきこともある。体調もすぐれないときもある。そんなときは、きっぱりと諦めて筋トレをサボります。
筋トレを始めた頃の話ですが、決めたメニューを変えることが嫌で無理してこなしていたところ、ある日突然、全くやる気が出なくなってしまいました。力も入りません。楽しくて始めた筋トレがいつしかストレスになっていたんですね。
そんなこともあってか、切り替えは素早く!躊躇わらず!を心がけています。雑誌やSNSで情報を手に入れるたびに、新たなダイエットを始めてみるのですが、ダメだと思ったらすぐに別のものに切り替えます。「またか!」と言った家族の冷たい視線と、全然変わらない体重計なんて気にしません。
突然話が変わり怒って反発するか、それとも受け入れて楽しむかで、得るものは大きく異なってきます。
計画どおりにいかないことなんて日常茶飯事! 大切なことは変化を恐れずに柔軟に対応する力です。
朝令暮改は決してネガティブな言葉ではなく、変化の激しい現代を生き抜くために必要なスキルの1つではないでしょうか。