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この記事では、私が考える理想のリーダー像を紹介しています。理想のリーダー像は人それぞれ。参考にして頂ければと思います。
リーダーってどんな人?
さて、リーダーとはどんな人でしょう。
私は、一言で言うと「部下と一緒に汗をかける人」だと思っています。
リーダー論は人それぞれ。書店に行けばこの手の書籍は山程積まれています。内容もリーダーは鬼となれ!的なものや、リーダーは心を開け!など百人百様。
一つの考えとして読んでいただければと思います。

リーダーとマネージャー
「リーダー」と一緒になって出てくる言葉に「マネージャー」があります。
差はあるのでしょうが、究極には同じことなのでは?と私は考えています。どちらも出来ることに越したことはないからです。
「リーダー」と「マネージャー」の一般的なイメージです。
- ●リーダー
-
実務に精通していて、メンバーの先頭に立って物事を進めていく人。困難な局面でも弱音を吐かずにメンバーを鼓舞し続ける。体育会系のイメージ。
- ●マネージャー
-
チームの目標管理、メンバーの進捗管理を軸に行う。もちろんメンバーの教育も。困難な局面では他部門の力を引き出すなど冷静に対応。メガネをかけているイメージ。
マネージャーのイメージがなんとなく悪いような..(笑)
違いは一言では言い表せません。また別の機会に詳しく比べてみたいと思います。
はじめてリーダーになる君へ
私も長いことサラリーマンをやっていますので、多くのリーダーさんに付いて仕事をさせてもらいました。
都度、リーダーさんの良いところ悪いところを分析して、自分ならばこうするぞ!と心に留めておきましたが、いざ自分がリーダーを拝命すると、思い通りにはなかなかいきませんでした。
多くの本を手に取り、それを参考にして実戦で試してみたりもしましたが、その中で一番しっくりきたのが、浅井浩一さんの著書「はじめてリーダーになる君へ」です。
タイトルどおり、はじめてリーダーになる方におすすめの一冊です。私の子供たちにもいずれプレゼントしようと考えている本の一つになります。
- 部下と一緒に汗をかく。
- 「プレーヤーとしての優秀さ」と「リーダーとしての優秀さ」は別物。
- 人は優秀な人についていくのではなく、自分のことを認めて頼ってくれる人についていく。
- 優秀な部下がいたら、さらに優秀さを発揮できるようにサポートする。
今読み返しても金言がたくさん。この本から私が学んだことを整理してみます。
①部下と一緒に汗をかく
私が一番大切にしている行動指針です。
組織でそれなりのポジションに付き、多くの部下を従えてる方は、若い頃に人一倍汗をかいて実績を作ったのかもしれませんが、部下は当時のことを知る由もありません。昔の武勇伝を聞かされても、辟易してしまうだけです。
今この瞬間、部下が困っているときに一緒に汗をかいて問題解決に取り組む姿勢を周りはよく見ています。本人が思っている以上にです。これが自然に出来る人は意外に少ないと思います。解決策を授けてくれる人は沢山いるのですが。
部下は上司を選べませんが、上司を判断する(見定める)ことはできることを理解しておきましょう。
②「プレーヤー」と「リーダー」は違う
私は初めてリーダーになった頃、これが全く分かっていませんでした。
プレーヤーとして抜群の成果を出せば、そのまま優秀なリーダーになれると思っていましたが、2つは全くと言っていいほど別なんです。最初は理解できず結構苦労しました。
同じ仕事をするメンバーは、当然ですが能力も異なりますし、仕事に対する考え方や取り組み姿勢も異なります。それを理解しつつ、チームの目標を達成させるための打ち手を打つ。これがリーダーには必要です。
自分の考えだけをゴリ押しすることなく、メンバーの意見を汲み取って、気分良く仕事をできる環境を整えてあげましょう。
③人は自分のことを認めてくれて頼ってくれる人についていく
あまりに優秀なリーダーは、時にメンバーを不幸にしてしまうことがあります。
自分の意見をリーダーに上申するのも、おっかなびっくり。だって相手は優秀だから反論されてしまいそうだし… リーダーが何でも一人で決めてくれるから、僕達はただ従えばいい..
俗に言う、“機長症候群“ってやつです。これではメンバーの成長が止まってしまいます。
私の経験上、リーダーは適度に”抜けている”方がいいと思います。適度に隙を作っておくと、部下がどんどん話かけてくれますし、自主的に仕事をしてくれます。
ただ大事なのは”適度に”ってこと。抜けが多いと、それはそれで不幸を招いてしまいます(笑)
④優秀な部下がいたら、さらに優秀さを発揮できるようサポートする
これは非常に難しいことです。人間は誰しも”嫉妬”してしまうものですから。
部下が優秀だと、いつか自分のポジションを奪われてしまうのでは?と邪な気持ちを持ってしまい、最悪の場合には部下の足を引っ張る行動に出てしまう場合があります。
大事なことは、リーダーはチームの成果を意識することです。
自分が活躍しなくても、『メンバーが活躍できる場を提供すること』です。優秀な部下が成果を出し始めたら、更に成果が出るように他部門へ根回ししたりと援護射撃を惜しみなくやっていきましょう。
そして、それらの行動を周りは見ていて、適切に評価してくれます。
リーダーに求められるもの
では、優秀なリーダーに求められるものってなんでしょう。
①ビジョンを持つ
チームがどこに向かうべきなのか。未来に対して明確なビジョンを持つことが必要だと思います。それがないと、メンバーは目的を見失ってしまい、行動が鈍くなってしまいます。
ビジョンとは「見える化した信念」です。
自分たちの仕事や活動で、誰がどう幸せになるか?を描き、それに達するまでの課題を明確にすることです。

②コミュニケーション能力
自分の、つまりチームのビジョンや目標をメンバーに正しく伝えるのはもちろんのこと、メンバー一人一人の意見を聞いて理解し、適切に対応する能力が必要不可欠です。
また意見の異なるメンバーを正しい方向に導くための説得力も必要になってきます。
チームが大きくなれば大きくなるほど、この能力は重要になってくるのではないでしょうか。
③決断力
重要な場面で決断を下すのがリーダーの役目です。
時には困難な選択をしなくてはいけないこともあります。役職が上がれば上がるほど孤独になり、高度な判断を求められます。
多くの情報や意見を元に、最適な決断を下す能力が必要です。また、決断したことに対して責任を持たなければなりません。

④柔軟性
チームの計画が順調に進むとは限りません。むしろ上手くいかない方が多いかもしれません。
リーダーは取り巻く環境に順応し、時には方向性を変えることができる柔軟性を求められます。適切に修正しながらチームを導く柔軟さが求められます。
⑤メンバーを育てる力
実務の遂行ともう一つ重要な役目は、メンバーの育成です。
短期的な目標だけではなく、メンバーが長期的に成長できるようにサポートし、スキルアップの機会を提供することが大切です。優秀なリーダーは、優秀なメンバーそして後継者を育て上げることができます。

まとめ
リーダーと言っても、様々なタイプのリーダーが存在します。
圧倒的なカリスマ性でチームを牽引するリーダー、チームメンバーのコンセンサスを取って成功に導くリーダーなど、なりたいリーダー像は人それぞれです。
まずは身近なところの目指すべきリーダーを真似することから始めてはいかがでしょうか。